工作遊びの知育効果と工作好きになる環境作り
幼児期の早期教育が盛んに行われる中、多くの家庭で英会話や体育教室、通信教育など何かしらの早期教育を0歳から6歳の乳幼児期に受けさせていると思います。
実際に乳幼児期は、家庭環境の影響を受けやすく子どもは吸収力も高いため、例えば英会話教室に通えば他の子より早く英語を理解できるようです。ところが、その効果は一時的なもので小学生頃には差は縮まってくるようで、ずっと英語学習を続けるような環境が維持できればその効果は一生有利に差がつくことはないことが知られています。
むしろ早期教育は子どもが遊ぶ時間を弊害し、子どもの創造性を伸ばし、新しい問題に立ち向かう能力を育てるための機会を失うリスクが懸念されています。
これらの能力は日本や欧米だけに限らず世界中で共通して必要とされるスキルとみなされており、日本の教育改革の方向性も基本的にはこの潮流に乗ったものです」子供のざっくりまとめてしまうと、「変化の激しい社会の中で、必要な技能や知識、考え方を自分で見極め、自ら学んで適応していくことのできる人間
これから私たちの子どもたちが強く生き抜いていくためには、幼いうちに色んなことを記憶させるより、自ら考え、判断し、行動できるような環境を用意して、その中で子どもを思い切り遊ばせることが最も効果のある乳幼児期の学びとして、重要だと言われています。
高学歴の子たちの幼児期はよく遊んでいたと言われるのは、その理由かもしれません。
わが家では、工作を通じて、子供を自由に自分たちの好きなように放置して遊ばせています。ただ、親としては子供たちが自然に手に取れる位置に工作道具があり、また子供たちの興味関心をくすぐる工作部材となりそうなものを日常的に捨てずにストックしておいて、それを工作道具の横、すぐ目に入る位置に置くようにしています。
その効果は、家にいる時は工作部材箱の中を探して、自分たちの想像力を働かせて、次々と新しい発想で作品を作り、それを使って遊んでいます。市販のおもちゃは、購入後一時的に楽しそうに遊んでいますが、長くは続かず、自分たちが作ったおもちゃ(作品)を使って、自分たちで遊びのルールをつくって遊ぶ楽しさには敵わないようです。
子供が想像力を働かせて鍛えることができる工作を自然に熱中できる環境を、皆さんも是非与えてみてはいかがでしょうか。