手待ち時間にできる簡単な運動
食事療法以外に、ダイエットのために、簡単な運動はどうしても必要です。
運動不足は余ったエネルギーが脂肪として蓄積され、まず内臓脂肪という形で体に蓄えられます。
運動は痩せるためには、手っ取り早い方法ですが、そのための時間を設けるのがまず難しいという悩みを皆さん持ってませんか。
時間をとらず、かつ場所も選ばないちょっとした生活習慣の工夫で痩せれる方法を紹介します。
家の中で、仕事中、外出先など、毎日のちょっとした空き時間にできる、簡単なものです。
毎日規則正しい生活をする
私たちは日中は動き、夜は睡眠をとるという生体リズムで生活してますが、この体内時計と、食事や運動、睡眠といった生活のリズムをいつも同じように繰り返すことが肥満や生活習慣病の予防につながると言われています。
体内時計のリズムに合わせて生活をすると、代謝が高まり、筋肉の合成を促進するたんぱく質も増えます。
また、朝起きて太陽の光を浴びることはとても重要で、身体を起こすことに繋がり、体内時計のズレをリセットできます。
生活習慣が乱れた時も、朝日を浴びることで体内のリズムのズレをリセットできるため、朝は決まった時間に起きて光を浴び、体内時計をリセットすることで、痩せやすい体質を作り出せます。
背もたれは使わない
仕事中、長時間座りっぱなしという人は多いと思いますが、座りっぱなしは血行を悪くして、肩こりや腰痛の原因となるばかりでなく、肥満や生活習慣病にもつながります。
長時間座っていると、背もたれをつい使ってしまいがちですが、人間の頭の重さは成人で約5kgもあり、かなり重いです。
まっすぐに頭を支える姿勢なら、体に負荷をかけませんが、椅子に座っている時、背もたれにもたれかかると頭が前方に出て、首と肩に大きな負担がかかっているのです。背もたれを使って楽になると思いきや、かえって身体に負荷をかけているため、背もたれにもたれかからず、なるべく背筋をまっすぐに伸ばすことを心がけると、肩こりの他、ダイエットにも効果的です。
かかと上げ運動
ちょっとした空き時間にできる運動が、かかとの上げ下げ運動です。ギュッとかかとを上げて、止めて、下ろす、つま先立ちを繰り返す簡単な運動です。
ふくらはぎの血管は、重力に逆らって血液を心臓に送り返すために、ポンプのような働きをしています。この運動をすると、ふくらはぎの血管の循環機能を促進します。
かかとの上げ運動は、血行を良くして脂肪燃焼効果が期待できます。
料理をしながら、テレビを観ながら、電車やバスを待っている時など、いつでもどこでもできます。
お腹に力を入れる
お腹を引っ込めた状態で、力を加えます。そのときは背筋を伸ばした姿勢をキープしてください。
これだけで、体幹を鍛え、お腹周りの贅肉を落とすことができる運動になります。
歩きながらでも、オフィスワークの座っている時でも、運動のタイミングは気が向いた時に簡単に行えます。
また、食後1時間前後には血糖値が最も高くなり、これを抑えるためにインスリンが出て、血糖を細胞内に取り込みます。このとき筋肉などでエネルギーとして消費されなかった分は、内臓脂肪として蓄えられます。
食後のタイミングで運動をすれば、血中のブドウ糖をエネルギーとして使うので血糖値が下がり、脂肪が増えにくくなります。
激しい運動や筋肉トレーニングを行わなくても、簡単な運動と痩せやすい生活習慣と食事療法で、確実に体重は減ってきます。
無理な食事療法と運動はかえって体調を崩したり、怪我に繋がるので、自分に合った無理のないダイエット法を続けていくことが大切だと思います。